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2019年8月のシスターコーナー(シスター小野島のブログです) [カトリック教会]

世界平和記念聖堂では年間の色々な行事の中でも大きな行事の一つは、やはり、8月5・6日の平和行事です。この3年間余りをかけて修築工事をしていた聖堂は急にピッチを上げて巡礼者を迎えられるように整備され、当日は聖歌隊席も整い、何とか迎え入れが出来るまでになりました。
初めて設置された冷暖房機も作動され、快適に集まることができました。まず、5日は、パネルディスカッションから始まりました。

テーマは「平和の糸をつむぐための教会の役割をふりかえる」で、松浦悟郎司教(名古屋)勝谷太治司教(札幌)ウエイン・バーント司教(那覇)そして白濱満司教(広島)の司会で開催されました。その中で、私の心に響いたポイントを幾つか紹介ましょう。

①松浦司教が指摘された、1981年の教皇来広で、「日本教会」の意識が生まれた事。それまで教区だったが、以来、日本の教会としての決意のもとに、平和行事を行うようになったのだ!私はこの頃フィリピンで働いていましたので、この大きな流れはずっと後で知りました。

②ウエイン司教様は、「私達に、沖縄を余りにも知らない」と実感させるくらい、沖縄の現実を話してくださいました。嘉手納基地やその他の大きな基地には、沖縄の住民達は入られない。中国が近く、琉球王国は追いやられ、アメリカ、中国、日本が自益の為に利用していると言う。地元の沖縄住民の意見は聞かれたことがない。外から国土をどう使うか決められ、差別を受けている。民意が表明されても国はそれを無視し、「たくさんの金を上げたのに何故言う事を聞かないのか」と言う。この為、平和な村が分裂へ。人間の尊厳「皆神の子」をのべる聖書を求める必要がある。

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 →「神のチムガナサ(深い愛)を!」沖縄における人権を守ろう! 権利について、人権について、各教会で話している。まことの平和を求めて。沖縄の声が大切!土、空、海の声を!深い愛を抱く神が沖縄の為に苦しんでいる。
 →信者として皆兄弟、姉妹。互いに天の力のつながりがある。イエスの心ですべて成し遂げる。人権について教会の基本的教えは、司祭も信徒も平等。人権が圧迫されている時、声をあげるのは難しい。
 →沖縄について東京で声をあげることが大切。苦しんでいる中から声を出している沖縄の声を聞き届ける為に。


分科会がその後続きました。盛りだくさんで、聞き逃したことの方が多いです。限られた時間で。

夕方7時から平和祈願ミサがあり、全国から司教様方と司祭達と信徒達が心を合わせて、戦争への道から遠ざかり、平和を共に築く決意を神の前で表明し、今も世界中で戦火が収まらない中で苦しむ人々の為に祈りました。ここで、教区別ではなく、真に「一致した日本の教会」を実感しました。

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毎年司教様方が広島に結集される意味を皆が理解させて貰った時でした。教皇様が11月に日本訪問を実現される準備が奨められている今、改めて「日本の教会」としての使命を実感させて貰いました。

6日は朝8時から「原爆・すべての戦争犠牲者のためのミサ」が捧げられました。

原爆投下の瞬間の時刻には市内のお寺、教会などの鐘が鳴り市民は黙祷を捧げます。私達も世界平和記念聖堂の鐘と一緒に参加者皆で黙祷を捧げました。その前に、ノートルダム清心高校の5人の生徒さんが、1981年に広島から世界に発信されたヨハネ・パウロ二世教皇の「平和アピール」を静かに朗読しました。この日も暑い一日でした。 

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さて、今日は8月13日ですが、暑い日が続いています。平和行事も無事終わり、次は15日に聖母被昇天の祭日のミサを白濱司教様の司式で捧げますが、その後待ちに待った、ファチマの聖母像の安置式が行われます。100年前にファチマに出現された聖母の牧童へのメッセージをここ広島の地で、世界平和の為に集まり祈る人々が継承して生きる為に教皇様の配慮でファチマに出現された聖母像のレプリカが、広島カテドラルに贈られたと聞いています。

今ここでいつくみセンターから出版された「ファチマの聖母出現―ご出現100周年を迎えて」(2017年出版)から引用してみたいと思います

ファチマでの聖母出現の準備に天使が、牧童(ルシア、フランシスコ、ジャシンタ)に次のように祈るように教えました。

「私の神よ、私はあなたを信じ、あなたに祈り、あなたに希望し、あなたを愛します。あなたを信じない人、あなたに祈らない人、あなたに希望せず、あなたを愛さない人をお赦しください」

 又、このように祈りなさい。「イエス様とマリア様のみ心はあなた方の祈りに耳を傾けておられます。」さらに「もっと、もっと祈りましょう! イエス様とマリア様の御心はあなた達に慈しみのご計画を持っています。いと高き御者に絶えず祈りと犠牲を捧げましょう。」さらに「あなた達が出来るすべてのことを犠牲として捧げなさい。神に背く人びとの罪の償いとして,また罪びと達の回心のため、神に犠牲を捧げなさい。このようにして、あなた達の国に平和をもたらすでしょう。私はあなた達の国の守護の天使、ポルトガルの天使です。主があなたたちにお与えになる苦しみを従順に受け入れ、忍びなさい。」

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 次に現れた天使は、3人の牧童にキリストの尊い御体と御血を授ける為にどのように祈るか「永遠にお働きになるイエスのみ心と聖母の汚れなき御心を通して、あわれな罪人の回心をあなたに願い求めます」天使はさらに、「恩知らずの人々によって恐ろしく冒涜されたイエス・キリストの御体と御血を受け、飲みなさい。」と教えました。その後、聖母が現れて、3人の牧童それぞれに使命を託し、各自に「あなたはたくさん苦しむでしょうが、気を落とさないでください、私は決してあなたを見放しません。私の汚れなき御心はあなたの避難所であり、あなたを神へ導く道であるでしょう。」とも言われました。その時に彼らは、聖母の茨に囲まれた心臓が棘に突き刺されているのを見て、これがマリアの汚れなき御心であり、人間の罪によって踏みにじられ、償いを求めておられると言うことを理解しました。

ファチマに現れた聖母のお望みは、「祈り」(特にロザリオ)と「償い」を求めておられます。新しい使命を受けた私達も、真に世界が平和になる為に、祈り、働きを通して償いの業に参加出来ますように!

今の世界の状況は暗い雲に覆われています。不穏な空気が漂っています。それなのに、物質主義の虜に成って仲間とも分裂しつつあることに気付きません。むしろ全世界を滅ぼす力を持つ核兵器の問題、原発の問題からも目を覆っています。静かに祈る場が提供され、人間皆が本心に立ち帰られるように、ファチマの聖母は広島に来てくださいました。今こそ私たちに、「自己中」になっている人間相互の無関心から来る罪で苦しめているイエスのみ心と聖母のみ心に思いを寄せて、人類の罪の贖いに協力できるように日々の犠牲を捧げて罪の赦しを懇願するように私たちを日々派遣してくださっているのです。

ファチマの聖母の来広によって、教会を訪れる巡礼者と共に、聖母の取りつぎを日々願い求めてミサを捧げ、世界平和の為に祈り、働き、犠牲を捧げる共同体へと
成長してゆけますように!之こそ日本の教会に託された使命でもあります。


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